キャンプは天候に影響されやすいレジャーです。
日差しが強い日もあれば、急な雨に降られる場合もあります。そんな天候に対応するにはタープが必要になってきます。
ですがタープも種類が豊富にあります。ファミリーキャンプで使用するタープはどう選べばいいのでしょうか。
この記事では、キャンプの居住エリアを作るにあたって重要なタープの選び方を解説します。
タープのスペックとは
タープの重要な役割は、”日差しと雨を遮る”ことです。
夏の暑い日差しを遮れる遮光性と、大雨が降ったとしても雨を染み込ませずタープ下の人や荷物を濡らさない耐水圧のものを選ばなければなりません。
さらに近年では難燃性も求められるようになりました。火の粉が飛んで穴が空くのを防いだり、多少の小雨が降ったとしてもタープ下で焚き火を可能にするためです。
そしてファミリーキャンプでは家族が集まっても収まるサイズを選ぶ必要があります。
- 遮光性
- 耐水圧
- 難燃性
- サイズ
遮光性とは
日差しを遮る力のこと。
タープの生地に使用される糸の太さをD(デニール)という単位で表します。タープで使用される生地は主に(75D,150D,210D)が多いです。Dの数値が高いと糸が太く生地に厚みがでます。生地が厚いと太陽の日差しを遮り、濃い日陰を作ることが可能です。
夏の日差しに対応するには、150D(デニール)以上のスペックが必要になります。
耐水圧とは
生地に水が染み込もうとする力を数値化したもの。
生地の上に1cm四方の筒を立て、筒の中に水を入れて何mmの水の高さの水圧に耐えられるのかという数値を表している。
ポリエステル素材のタープでは1000mm~10000mmが一般的で、1500mm~3000mmあれば1泊2日の雨キャンプには対応できます。
難燃性とは
火に燃えにくい性質のこと。
タープに使用される生地は主に2種類あります。
- ポリエステル
- ポリコットン
難燃性の高い生地はポリコットンです。
ポリコットンとは、火に強いが雨に弱いコットンと火に弱いが雨に強いポリエステルを混紡した素材です。TC素材とも表記されます。
ポリコットンは、水分がコットンに染み込んで膨張し隙間を埋めることで雨通りを悪くします。ポリコットン素材の耐水圧表記は350mm前後で、ポリエステルよりも低い数字で表されます。
ファミリー向けのサイズとは
タープには、ヘキサ(六角形)とレクタ(長方形)といった形状があります。
ファミリーが使用するサイズは、直径が4m以上を選ぶと家族全員がタープ下に収まり余裕を持って使用することが出来ます。
ポリエステル素材のおすすめタープ
ポリエステル素材のタープは、耐水圧が高く軽量で速乾性があり扱いやすい特徴があります。
ヘキサタープ
ポリエステル素材のヘキサタープをご紹介します。
スノーピーク アメニティタープヘキサL
スノーピークの大型ヘキサタープ。使用生地が210D、耐水圧が1800mmと遮光性・耐水圧は高スペックです。スノーピークの特徴であるブラウンカラーがシックでかっこいい!
- サイズ:1,220×780cm
- 収納サイズ:80×17×19(h)cm
- 重量:8.9kg
- 耐水圧ミニマム値:1,800mm
- 材質:210Dポリエステルオックス∙PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム∙超撥水加工∙UVカット加工
- セット内容:タープ本体、スチールポール(280cm、240cm)、スチールペグ(30cm×8)、自在付ロープ(二又用10m×2、3m×2、2m×2)、コネクションテープ、キャリーバッグ、ポールケース、ペグケース
タープを設営するのに必要な物が揃っている充実したセット内容です。
DOD いつかのタープ
初心者でも扱いやすいベーシックなヘキサタープ。使用生地は150D、耐水圧は2000mmと十分なスペックです。
- サイズ(:約)W420×D410cm×H230cm(付属ポール使用時)
- 収納サイズ(:約)W67×D14×H14cm
- 重量(:約)5.2kg
- 最低耐水圧: 2000mm
- 材質:生地:ポリエステル150D(PUコーティング)ポール:スチール
- UVカット: UPF50+
- 付属品:ペグ×8、ロープ: 4(黒自在)、4(シルバー自在)、タイベルト、ポール×2、延長テープ、キャリーバッグ
セット内容も充実しています。
ユニフレーム REVOタープ II TAN
ユニフレームの非対称ヘキサタープ。使用生地は150D、耐水圧は1800mmと十分なスペックです。非対称の形状は張った時にとてもかっこよく見えます。
- サイズ(:約)W520×D500cm以上
- 収納サイズ(:約)W72×D17×H15cm
- 重量(:約)2.1kg(幕体のみ)
- 最低耐水圧: 1800mm以上
- 材質:ポリエステルタフタ150D(UV-CUTコーティング/PUコート)
- 付属品:張縄メイン×2、張縄サブ×4、ポールケース、ペグケース、収納ケース
ポールは別売りです。
レクタタープ
ポリエステル素材のレクタタープをご紹介します。
スノーピーク アメニティタープレクタL
スノーピークの大型レクタタープ。使用生地は210D、耐水圧は1800mmと高スペック。有効面積がとても広いです。
- サイズ:500×440cm
- 収納サイズ:80×17×22(h)cm
- 重量:11.9kg(本体、ロープ含む)
- 耐水圧ミニマム値:1,800mm
- 材質:本体/210Dポリエステルオックス、PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム、UVカット加工、テフロン撥水加工
- セット内容:タープ本体、スチールポール(280cm×2、170cm×4)、スチールペグ30cm×8本、自在付ロープ(二又用10m×2本、3m×4本)、ポールケース、ペグケース、キャリーバック
タープを設営するのに必要な物が揃っている充実したセット内容です。
ユニフレーム REVO スクエアタープ 4x4 TAN
ユニフレームのスクエアタープ。使用生地は150D、耐水圧は1800mmと十分なスペック。スノーピークのレクタタープより一回り小さいサイズです。
- サイズ(:約)W400×D430cm
- 収納サイズ(:約)W73×D18×H18cm
- 重量(:約)2.6kg(幕体のみ)
- 最低耐水圧: 1800mm以上
- 材質:ポリエステルタフタ150D(UV-CUTコーティング/PUコート)
- 付属品:張縄メイン×2、張縄サブ×4、ポールケース、ペグケース、収納ケース
ポールは別売りです。
TC(ポリコットン)素材のおすすめタープ
TC素材は難燃素材で火の粉などで穴が空きにくい特徴があり、雨キャンプ時でもタープ下で焚き火を楽しめます。※絶対燃えないわけではないので、一定の距離を空ける必要がある。
水分がコットンに染み込み膨張することで防水性をアップさせることから、使用後はカビを発生させないようにちゃんと乾燥させることが必要だが、耐久性・遮光性にも優れている素材です。
ヘキサタープ
TC素材のヘキサタープをご紹介します。
DOD ヘーキサタープ
DODのベーシックなTC素材ヘキサタープ。初心者でも張りやすいのが特徴です。
- サイズ:(約)W420×D420cm
- 収納サイズ:(約)W55×D14×H14cm
- 重量:(約)3.0kg
- 最低耐水圧:350mm
- 材質:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%)
- 付属品:ロープ、キャリーバッグ
ポールは別売りです。
WAQ ヘキサタープ TC Lサイズ
WAQの設営がカンタンなシンプルで使いやすいヘキサタープ。サブポールが2本標準装備なので多彩なアレンジが可能です。
- サイズ:W480×D470cm
- 重量:11.05kg
- 材質:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%)
- 付属品:メインポール×2本、サブポール×2本(Lサイズのみ)、コンプレッション機能付き専用収納ケース 、スチール製ペグ×10本、ガイロープ×8本
付属品も充実しています。
ビジョンピークス タープ Tarp ファイアプレイスTCヘキサタープ2
ビジョンピークスのヘキサタープ。耐久性が高く遮光性に優れたコットン混紡素材を使用し火の粉にも強いタープです。
- サイズ:W460×D435cm
- 重量:3.7kg
- 材質:ポリエステル、綿混紡
- 付属品:ペグ、ロープ、収納袋
ポールは別売りです。
レクタタープ
TC素材のレクタタープをご紹介します。
エバニュー Tarp TC1
エバニューの大型レクタタープ。表面は撥水加工を施している為、撥水性が高くナイロン生地と違い焚火等の熱にも強い。
またコットン独特の風合いは、通気性や遮光性に優れており暑い日でも涼しいキャンプライフを実現できます。
- 使用サイズ : 445×425cm
- 質量 : 2.95kg
- 素材 : ポリコットン(ポリエステル65%/コットン35%)
ポールは別売りです。
タトンカ Tarp 1 TC
タトンカの大型レクタタープ。コットンとポリエステルそれぞれの良さを活かし、防水性や遮光性が高く、しっかりと太陽の光を遮ってくれます。
- サイズ:425×445cm
- 収納サイズ:60×30×6cm
- 重 量:2.8kg
- 素材:ポリコットン(ポリエステル65%、コットン35%)
ポールは別売りです。
テンマクデザイン PEPOタープ
レトロなカラーが可愛いテンマクデザインのレクタタープ。
- 使用サイズ :(約) 420×380cm
- 質量 : (約)4.3kg(本体3.53kg)
- 素材 : ポリコットン(ポリエステル65%/コットン35%)
- 付属品:張り綱(3m×4本、10m×2本)、収納袋
ポールは別売りです。
まとめ
タープがあると、日差しの強い日には日陰を作り、雨の日には雨を遮ってくれます。そして、居住エリアをさらに広げて快適な環境を作ることが可能です。
せっかく外で活動するのですから、心地よい環境をタープで作ってみてはいかがでしょうか。
この記事がご参考になれば嬉しいです。
では、また。